ホンハイ、捕捉イオン量子コンピューティング研究所を設立
鴻海(ホンハイ)精密工業の研究所は昨日、ホンハイの「3プラス3」変革イニシアチブの一環として、新北市新店区に捕捉イオン量子コンピューティング研究所を開設したとタイペイタイムスが伝えています。
ホンハイの発表によると、「3プラス3」イニシアティブとは、人工知能、半導体、通信技術の活用により、電気自動車、ロボット、デジタルヘルスケアの3つの新興分野を発展させることを指す。
鴻海研究院が運営するこの研究所は、新店の宝高智慧產業園区にある。新世代の人工知能や自動車関連技術に必要な効率的なコンピューティング能力の開発に重点を置く、この種の研究所は台湾で初めてだと鴻海は述べた。
Trapped Ion Quantum Computing Laboratoryの林俊達所長は、量子コンピューティングを次世代技術開発の「聖杯」と見なしているが、一朝一夕に実現できるものではないと述べている。
「この研究所は台湾の産業界にとって重要な実験分野である」と林氏は声明の中で述べ、鴻海研究所はこの分野に投資し続け、経験を蓄積し、国内外の人材、資源、技術を統合していくと付け加えた。
ホンハイ研究所が2年近くかけて計画・建設した研究所は、トラップされたイオンに基づく普遍的な量子コンピューターの構築に取り組んでいるとホンハイは述べた。
同研究所は、量子制御、スケーラブル・コンピューター・アーキテクチャ、マイクロイオン・トラップとオプトエレクトロニクス回路を統合したチップなど、重要な技術研究の探求を目指しているという。
さらに、「この研究所は、精密製造、半導体、パッケージングにおけるホンハイ・グループの能力と才能を結集し、量子ハードウェア技術開発を加速させ、関連技術分野をさらに成長させる」と同社は述べた。
ホンハイは水曜日に台北南港展覧センターのホール2で開催される恒例のTech Dayイベントで、新世代のマルチゾーンイオントラップを紹介する予定だ。
同イベントではまた、電気自動車やスマートシティや工場向けの人工知能アプリケーション、低軌道衛星やデジタルヘルスの最新開発における同社の進歩も紹介される予定だ。